3.子宮がん・乳がん検診について/コラム3・・・今話題の情報

子宮がんとは

子宮がんのできる場所子宮がんには子宮頸がんと体がんの2種類があります。
頸がんは子宮の下1/3の子宮膣部・頸管(子宮の入り口周辺)に、体がんは子宮の上2/3の子宮体部の内膜より発生します。
全子宮がんのうち、約80%は頸がんで40代に最も多く発生しますが、最近では20才代の若い女性にも増えています。体がんは頸がんに比べて、約20%と発生頻度は低いものの、生活習慣の欧米化に伴い近年増加傾向にあります。
好発年令は50才代です。

子宮頸がん検診

 頸がんの検診方法は、子宮膣部・頸管の表面から採取した細胞を 染色後、顕微鏡で判定します。これを細胞診といいます。
細胞診判定結果はクラスIからVまで5段階にわけられ、I, IIは正常、 IIIは 疑陽性、IVは上皮内がんという初期がん、Vは明らかな頸がんです。
III以上の場合には、さらに精密検査が必要となります。
IIIはIIIa(軽度異形成)とIII b(高度異形成)にわかれますが、将来がんになるかもしれない前癌病変で、精密検査でがんが見つからなければ経過観察で様子を見ます。 
子宮がんの基本治療は子宮摘出術ですが、IVの上皮内癌、Vでも初期のがんであれば、子宮を温存する治療も可能です。

名古屋市が助成している委託検診事業はこちら

子宮体がん検診

体がんの検診は、頸管を経由して細い器具を挿入し子宮内腔から内膜細胞を採取し、染色して顕微鏡で判定します。

内膜細胞診の判定は、陰性、疑陽性、陽性にわけられ、疑陽性と陽性に対しては子宮内膜の組織片を採取して最終診断をします。<

名古屋市が助成している委託検診事業はこちら

子宮がん細胞診の診断精度について

細胞診はがんを診断する際のスクリーニング(第1段階)の検査でこれが最終診断できません。疑陽性以上の場合には精密検査が必要です。時には、がんが存在するのに細胞診で見落とされることもあります。細胞診の結果が正常だからといって安心してはいけません。
子宮がんの主症状は子宮からの出血です。もし異常な出血のある場合は早めに産婦人科で診察を受けて下さい。症状がない人も、少なくとも年1回以上の細胞診が必要です。

乳がん検診

乳がん検診には、視触診、超音波検査、マンモグラフィーがあります。
超音波検査は乳腺専用のプローベ(検査器具)を乳腺にあてるだけで腫瘍があればハッキリとした影がモニターに現れます。
マンモグラフィーは乳腺のX線撮影ですが、片方の乳房を特殊な機器ではさんで写真を撮り、腫瘍の有無を判定します。X線の被爆により健康を害する心配はありませんが、妊娠の可能性のある場合は検査は避けて下さい。月経の前の1週間は乳腺がやや硬く、痛みを感じやすいので月経が始まって2週間までの時期に検査を受けることをお勧めします。
上記の3つの乳がん検査で100%乳がんが見つかるわけではありません。  従来の乳がん検診は視触診だけによるものでしたが、見落としを少しでもなくすため、2004年度以後よりマンモグラフィーと医師による視触診の併用法が検診に採用されました。
名古屋市では、かかりつけの産婦人科を受診すると指定の検査センターでマンモグラフィーを行い、その読影と視触診をあわせて総合的に判定を行います。 公費助成(一部自己負担)で乳がん検診が受けられる対象は40才以上の女性で、2年に1回までと限られています。
40才未満の乳がん検診は自己負担になりますが、自分で乳房を触れて腫瘤(しこり)がありそうだと思われる方は健康保険で診察ができますからいつでも産婦人科を受診して下さい。

検診事業についてのくわしいことはこちらへ

会員ページ

会員ページの入り方

愛知県産婦人科医会所属の医師のためのページです。(要パスワード) 2016/8/8新パスワードに変更しました。新パスワードは事務局にお問い合わせくださいませ。

あいちナビ